引っ越しの見積もりが終わった後で、引っ越しの日にちを変更したい時は、どうすれば良いのでしょうか?
変更するのに料金はかかる?いつまでに申し出ればいい?
引っ越し日程変更の疑問にお答えします。
Contents
3日前までなら無料でキャンセル
多くの引っ越し業者は「標準引越運送約款」に準じてキャンセル料を設定しています。それによると、3日前までに申し出ればキャンセル料はかからないことになっています。
キャンセル料が発生するのは前々日(2日前)からになります。
キャンセルを申し出るタイミングにより、見積書に明記されている料金の20%~50%を請求されます。
前々日 | 20%以内 |
前日 | 30%以内 |
当日 | 50%以内 |
2 前項の解約手数料又は延期手数料の額は、次の各号のとおりとします。
一 見積書に記載した受取日の前々日に解約又は受取日の延期の指図をした
とき 見積運賃等(料金にあっては、積込み、取卸し、搬出、搬入、荷造
り及び開梱
こん
に要するものに限る。次号及び第三号において同じ。)の二十
パーセント以内
二 見積書に記載した受取日の前日に解約又は受取日の延期の指図をしたと
き 見積運賃等の三十パーセント以内
三 見積書に記載した受取日の当日に解約又は受取日の延期の指図をしたと
き 見積運賃等の五十パーセント以内
3 解約の原因が荷送人の責任による場合には、解約手数料とは別に、当店が
既に実施し、又は着手した附帯サービスに要した費用(見積書に明記したも
のに限る。)を収受します。
4 第一項ただし書の規定は、前項の費用の収受について準用します。
ユーザーからすると、日にちを変更するだけで、同じ業者に引っ越しを頼むなら「変更」手続きだけでいいように思えますが、業者はその日の引っ越しのために人員も車両も確保していて、それらを白紙に戻す必要があります。
そのため、日にちを変更するだけの場合も、「変更手続き」ではなく「キャンセル」の手続きが必要になります。
キャンセル料がかからないケース
通常ですとキャンセル料がかかるタイミングでも、キャンセル料を請求されない場合もあります。
まず1つ目は、自然災害など、ユーザー側に責任がない原因での変更です。
そして2つ目が、3日前までに引っ越し業者から変更の有無を確認されなかった時です。
標準引越約款第3条には、3日前までに引っ越し業者からユーザーに対して、見積書の記載内容に変更がないかを確認する義務があることが明記されています。
標準引越運送約款第3条
7 当店は、見積書に記載した荷物の受取日の三日前までに、申込者に対し
て、見積書の記載内容の変更の有無等について確認を行います。引用先:国土交通省HP
更に21条にも、この事前確認が行われなかった場合はキャンセル料は請求されないことが明記されています。
標準引越運送約款第21条
第二十一条 当店が、解約手数料又は延期手数料を請求する場合は、その解約
又は受取日の延期の原因が荷送人の責任によるものであって、解約又は受取
日の延期の指図が見積書に記載した受取日の前々日、前日又は当日に行われ
たときに限ります。ただし、第三条第七項の規定による確認を行わなかった
場合には、解約手数料又は延期手数料を請求しません。引用先:国土交通省HP
もし引っ越し日の二日前以降にキャンセルをしても、事前に業者から確認の連絡が入っていなかったら、業者はキャンセル料を請求できません。
事前確認をされていないのに請求された場合は、「変更確認の連絡を受けていないのですが?」と、聞いてみましょう。
注意すること
キャンセル料以外の費用
一般的にキャンセル料と呼ばれるもには標準引越運送約款では「解約手数料又は延期手数料」と表記されています。
つまり、この手数料以外については費用を請求されることになります。
約款では、「すでに実施し、着手した附帯サービスに要した費用」と書かれています。具体的には、エアコンの取り外し・取り付けサービスや、無料でもらったダンボールの代金などです。
また、ピアノの運搬を引っ越し業者を通して専門業者に依頼していたり、不足している車両を他社から手配していた場合などは、それらのキャンセル料を請求されることもあります。
ただ、一度キャンセルはするものの、同じ業者で引っ越しを行う場合は、そのまま請求されない可能性もあるので、キャンセルの連絡を入れる時に確認してみましょう。
引っ越し業者独自のルール
多くの引っ越し業者は標準引越運送約款を採用していますが、中には独自のルールを採用している業者もあります。
その場合は見積もり時に渡される約款をしっかりと読み、確認しておくことが大事です。標準引越運送約款では請求されないケースだったから安心していたのに、引っ越し後の請求書を見て愕然…なんてことにならないようにしましょう。
引っ越しキャンセルのトラブル
引っ越しをキャンセルすると生じる問題をいくつかご紹介します。
キャンセルの申し出を無視⁈
早い段階でキャンセルの連絡を入れたのに、3日前になったら変更確認の連絡が来た!という事があります。
引っ越し業者側のミスなのか、故意なのかはユーザーからは分かりませんが、キャンセルしたはずなのに…と慌ててしまいますよね。
こんな時は「○月○日にキャンセルの申し出をしています」と、しっかり伝えましょう。
キャンセル料が法外な金額
標準引越運送約款を採用している業者であれば、当日のキャンセルでも50%以内のキャンセル料しか発生しないはずです。
しかし、業者独自のルールを採用していた場合は業者が定めた金額を請求されることになります。
いずれにしたも、最初に提示された約款よりも高額な請求をされた時は、しっかりと主張しましょう。
急にキャンセルしたのは自分だから申し訳ない…、そんな気持ちから、払う必要のないお金を払ってしまわないようにしてください。
次の引っ越しスケジュールが組めない
最初に予定していた引っ越しを、別の日に変更するのですから、当然新たに引っ越しを予約しなくてはなりません。
閑散期であれば、すぐに次の予約を取ることもできますが、繁忙期だった場合は希望する日に予約が取れないことがあります。
また、自分のスケジュールも再調整しなくてはなりません。
まとめ
- 依頼する引っ越し業者の約款を必ず確認する
- 3日前までにキャンセルの申し出をすればキャンセル料はかからない業者がほとんど
- すでに受けたサービスの料金は支払う必要がある
- キャンセルの連絡はなるべく早く入れよう
引っ越しのキャンセル・延期は、ユーザーにとっても業者にとっても、手間が増えてしまいます。
連絡はとにかく早めに入れて、誠意を持って対応しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
その引っ越し料金、カモられてます(引っ越し料金-40%)
引っ越しをする時に、普通に見積もりを取ると100%割高になります。
僕の場合、普通に見積もりを取って22万だったのが(値段交渉もして)別の方法で見積もりを取ったら14万まで下がりました。
差額8万です。相当下がります。ルンバの上位機種買えちゃいます。
このように一括見積を使って複数の会社から見積もりを取らないと必ず損をします。
なぜなら価格競争が起きないからです。
引っ越し業者同士で競ってもらうことで、引っ越し料金が安くなります。
そして、一社だけに依頼をすると比較する業者がいないので、割高であるということに気が付けません。
「高いけどこんなものなのかな?」とカモられることになります。(僕はずっとこうでした)
これは非常にもったいないです。
一括見積サービスを使うとカモられるのを防げます、そしてさらに安くなります。もちろん無料です。