引っ越しした時の家賃っていつから発生するのでしょうか?
引っ越しの準備は早ければ早いほうがいいのかと思いきや、賃貸物件には「仮押さえ」がないので、契約が早すぎると住んでもいないのに家賃を払わなければいけないこともあるようです。
だからといって、引っ越し準備が遅すて「住むところがない」状況になるのは避けたいですよね。
今回は引っ越しの家賃がいつから発生するのか、そして、得する為のスケジュールの組み方をご紹介します。
引っ越し先の家賃はいつから発生する?
一番最初に支払う家賃は初期費用の中に実は含まれています。「日割り家賃」と「前払家賃」です。日割り家賃は新居に住み始めた当月分の家賃、そして前払家賃はその翌月分の家賃となります。
では、家賃発生日はいつなのでしょうか?
ただし、契約時点の交渉次第では1~2週間、あるいは入居日まで家賃発生日を遅らせてもらえることも多いです。契約書に記載されている場合もありますので、契約時点で確認をしましょう。
支払う日割り家賃は最低限にしよう
前払家賃は通常の家賃を前もって払う性質のため、安くすることはできません。ですが、日割り家賃は日数が少ないほど安くすることができるんです。計算方法は下記のとおりです。
前払家賃:60,000円(5月分)
日割り家賃:60,000円÷30日×11日(4月20日~30日)=22,000円
初期費用内家賃合計:60,000円+22,000円=82,000円
日割り家賃は家賃発生の日が月末になるほど少なくなりますね。
住み替え時の二重払いは要注意
住み替えの場合は、前の家の退去日についても注意が必要です。契約書で最終月の家賃が月割りか日割りかを確認しましょう。一般的に月割りが多いのですが、契約によっては日割りのところもあります。
退去月の家賃が月割りの場合、月初に引っ越しても1か月分の家賃を払う必要があります。つまり、住んでない期間も家賃が発生しているということです。これはもったいないっ!!!
では家賃の二重払いでどのくらい損するのかを計算してみましょう。
退居する家の家賃:45,000円(4月1日~30日)
新居の日割り家賃:22,000円(4月20日~30日)=計82,000円
二重払い損失額:45,000÷30日×10日(1日はかぶる為)=15,000円
4月20日~30日の11日間は2か所の家賃を二重で払っていることになります。
家賃が高ければ高いほど、引っ越す日が早ければ早いほど損をするので、退居する家と新居の家賃が発生している期間の重複をより少なくすることが、節約につながりますね。
そのほかの初期費用を抑える方法は、下記記事にたくさん載っていますので、参考にしてみてください。
意外と知らない!?引っ越し初期費用の内訳!覚えておかないと損しちゃうかも?
引っ越しの得するスケジュールの組み方
引っ越しのスケジュールは急に引っ越しが決まることもありますので、思い通りに行かないことも多いですが、2カ月前から進めるのが理想的です。
タイミング | 新居 | 退居する部屋 |
2か月前 |
エリアや相場のリサーチ | 契約書の退去予告日を確認 |
1か月半~1か月前 |
内見・入居申込み 入居審査 |
退居予告 |
3週間前 |
重要事項説明・契約 引っ越し日決定・引っ越し業者手配 |
管理会社に連絡し、退去の立会日を決める |
3~2週間前 |
水道・ガス・電気、固定電話・新聞、郵便の転居手続き ※ガスは閉栓・開栓に立会が必要なので日程を決める |
|
2週間前 | 初期費用振込 |
荷物の整理・不用品の処分 役所へ転出届 |
直前 |
鍵の引き渡し |
ガスの閉栓 |
当日・直後 | ガスの開栓 | 管理会社と退去立会 |
引っ越し後 |
役所へ転入届 免許証等各種住所変更 |
敷金 |
という流れがスムーズです。では更に細かく見ていきましょう。
2か月前にする事
リサーチ
2か月ほど前から、リサーチを開始します。家賃や初期経費の予算、絶対に譲れない条件を決め、不動産情報サイト等で相場を見ながら住むエリアを決めます。可能ならそのエリアに行ってみて、スーパーやお店、夜の雰囲気なども確認しましょう。無理なら内見するときに不動産屋さんに聞いてみるだけでも違いますよ。
契約書の退去予告日を確認
また、現在住んでいる部屋(退居する部屋)の契約書に記載されている退去予告日を確認します。同時に、最終月の家賃が日割りか月割りかも確認しておきましょう。
退去予告日は一般的には1か月前と定められていますが、契約書により2か月前に設定されている場合もあります。退去予告日を過ぎてからの退去の申し出をした場合、1か月分多く家賃を払う可能性があります。
退去予告は電話や口頭で伝える場合と文書で残す必要がある場合があるので、契約書に従いましょう。
1か月半~1か月前にする事
内見
新居を決めるための内見は、1か月半~1か月前だとベストです。不動産屋さんの予約をするタイミングで、エリアや条件、見たい物件があれば物件情報などを伝えておきましょう。
あったほうがいいもの:ハンコ、カメラ(携帯でOK)、メジャー
当日は不動産屋さんに見たい物件や条件、家賃の希望を再度伝え、内見させてもらいます。1日に何軒か見に行くことも可能なので、不動産屋さんのおすすめをふまえてピックアップしましょう。
気に入った部屋があれば、不動産屋さんの許可のもと、写真や部屋の広さを図っておきます。私は内見にはカメラ(携帯でOK)やメジャーを持っていきます。当日に部屋を決める必要はありませんが、時間をかけると部屋が埋まってしまう可能性があるので注意しましょう。
部屋が少し予算オーバーの場合、不動産屋さんに予算を伝えて価格交渉をお願いしてみてください。家賃や初期経費(礼金等)は交渉次第で安くしてくれることがあります。
入居申込み・入居審査
部屋を決めたら、入居申込みを行います。申込書に名前や年収、連帯保証人の情報等を記入していきます。入居審査は管理会社や大家さんが行います。2~3日で終わる場合もあれば、1週間以上かかる場合もあります。
審査に時間がかかる原因で多いのは申込書への記入漏れです。きちんとした会社に勤めている場合は審査に問題ありません。下記の方は連帯保証人をしっかりつける必要があります。
- 過去に家賃滞納、クレジットカードや携帯料金の滞納をしたことがある方
- 自営業や会社経営の税金対策で所得を少なく申告している方
- フリーター、休職中、無職の方
- 水商売など、毎月の給料が安定していない方
退居予告
退去予告日が1か月前と定められている場合は忘れずに連絡します。
3週間前にする事
重要事項説明・契約
入居審査がおりると、もう一度不動産屋さんに行き契約を結びます。遠方に住んでいるなどで再度行くのが難しい場合は、最初の内見時に不動産屋さんに相談して先に書類を作成しておきます。
重要事項説明は法律で定められているので必ず行い、20分~40分かかります。物件や設備の状況、禁止事項や退去費用など内容は多岐にわたり、本当に重要です。疑問点などは都度確認し、サインをしましょう。
契約を結ぶ前まではキャンセルすることが可能です。重要事項説明が終わると契約を結び、初期費用の説明を受けます。また、鍵の受け渡し日の確認も行います。
不動産管理会社へ退去を連絡
退去の立会の日時を決めます。退去の立会とは、荷物を運び出した後の部屋の傷や汚れを管理会社と一緒に行います。
3~2週間前にする事
各種手配
契約が完了したあとまずすることは、実際に引っ越す日を決めます。引っ越し業者の手配を先にすることをお勧めします。
引っ越し料金は引っ越し業者によってさまざまなので、一括見積サイトなどで見積をとります。また、引っ越し業者は早めに連絡をすると値引き交渉がしやすくなります。
引っ越し日が決まったら、各種手配をしていきます。
水道・電気・ガスの転居手続きはネットで行えます。ガスは閉栓・開栓に立会が必要なので予約を行います。予約はネットより電話のほうが時間の融通が利きます。このタイミングで電気とガスをまとめてもいいかもしれませんね。
役所へ転出届
新居へ転入届を出す際に必要となるので、大事に持っておきます。また、郵便物の転送手配もしておきます。転送手続きは下記で行えます。
その他、固定電話やインターネット、新聞の精算もしておきます。
2週間前にする事
初期費用振込
初期費用は契約の10日以内など期日が定められているので、期日までに振込を行いましょう。
荷物の整理
引っ越し業者が決まると、段ボールが送られてきます。荷造りをしながら、不用品の処分をしていきます。
引っ越し料金は荷物が多いほど高くなるので、不用品はリサイクルセンター等に持っていく、処分をして荷物を少なくしましょう。
荷物をまとめた段ボールには中身を記載します。これがないと、どこに何をしまったかがわからずに、大変なことになります。
直前・当日・直後にする事
鍵の引き渡し
鍵を受け取り、部屋への入居ができるようになります。
ガスの閉栓・開栓
ガスの閉栓・開栓に立ち会います。
荷物運びだし後:退去の立会
引っ越しが完了し、荷物が運び出された部屋で管理会社と一緒に部屋の傷や汚れをチェックします。
管理会社のチェックで納得しなければ同意書にサインをする必要はありません。原状回復に必要なリフォームなのか大家さんの了承を得ているかを確認してからでも十分です。
住人が故意につけた傷はもちろん補修費用を払いますが、経年劣化(自然に劣化する分)の費用は払う必要はありません。トラブルが起きやすいので、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参照してみてください。
その場で同意書にサインしなくても、部屋の明け渡しは可能です。管理会社とやりとりが残っていても、鍵を返却することで部屋の明け渡しは完了します。
引っ越し後にする事
役所への手続き
引っ越しから2週間以内に市役所に転入届を出します。合わせて免許証、銀行やクレジットカードなどの住所変更も行います。
敷金精算
敷金から、契約書で定められている各種代金が差し引かれ、立会時に指定した口座へ敷金が振り込まれます。
まとめ
- 日割り家賃は基本的に契約日から発生。
- 家賃発生日は交渉ができる可能性があるので、契約前にする。
- 退居最終月の家賃は月末分まで支払うことが一般的です。
- 月末に引っ越すことで二重払いを抑えることができます。
引っ越し費用を抑えるコツは、ジャストインタイムとずうずうしさです。「これって安くならないかな?」って思った瞬間にお願いしてみて、そのお願いが関係者にとっていいタイミングだったら交渉に応じてくれます。
その引っ越し料金、カモられてます(引っ越し料金-40%)
引っ越しをする時に、普通に見積もりを取ると100%割高になります。
僕の場合、普通に見積もりを取って22万だったのが(値段交渉もして)別の方法で見積もりを取ったら14万まで下がりました。
差額8万です。相当下がります。ルンバの上位機種買えちゃいます。
このように一括見積を使って複数の会社から見積もりを取らないと必ず損をします。
なぜなら価格競争が起きないからです。
引っ越し業者同士で競ってもらうことで、引っ越し料金が安くなります。
そして、一社だけに依頼をすると比較する業者がいないので、割高であるということに気が付けません。
「高いけどこんなものなのかな?」とカモられることになります。(僕はずっとこうでした)
これは非常にもったいないです。
一括見積サービスを使うとカモられるのを防げます、そしてさらに安くなります。もちろん無料です。