引越しの退去時に残される大仕事といえば、最後の掃除です。
掃除はしておかないと後々、追加料金が発生したり、戻ってくるはずの敷金が戻ってこなくなります。
そこで「原状回復」することが必要になります。どこまで回復してあればいいのか?回復できない場合はどうなるのか?
具体的な例を出して分かりやすくまとめてみました。
原状回復とは?
原状回復とは元の状態に戻すということですが、入居時の状態に戻す必要はあません。
時間の経過によって劣化したものは元に戻してと言われても無理な話です。
これを原状回復に対して経年劣化と言います。経年劣化の回復については貸主の負担となります。
そこで、借主と貸主の負担の基準を決められたものがあります。
「原状回復」の基準は国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に記載されてます。
ですが…このガイドライン173ページあります(笑)くまなく調べたい方は読んでみてください。
また貸主と借主の「特約」というもの存在するところもあり、これはそれぞれでルールが異なってきます。
特約の中に敷金からハウスクリーニング代を払うことになっているケースもあるので、ここは回復(掃除)をする前にしっかりと確認しておきましょう。
この床のへこみひとつでも貸主負担になるものと借主負担になるものがあるんです。ここをしっかり知っておきましょう。
貸主負担と借主負担について
入退去時の物件状況及び原状回復確認リスト
まず、入居時と退出時にチェックされる場所を知っておきましょう。ガイドラインのリストを参考にみていきます。
チェックされている項目はほぼ同じだと思いますので参考にしてください。
入居時には一緒に確認したうえでサインして契約するものとしても使われることもあります。
まず入居時のそれぞれの箇所の有無・交換年月日・具体的な状況が書かれいます。もれがないように一緒にチェックできるのがベストです。
そして退去時はそれぞれの箇所の損耗(そんもう:使って減ること)の有無・具体的な状況・修繕や交換や負担の必要性があるかないかを見られます。
これによって敷金等の計算されますので、しっかりチェックしましょう。
またリスト表が貸主側から提示されない場合には、表の有無を確認しましょう。
目視や口頭だけだと、後から証拠がないと言われてしまう可能性があります。
【玄関・廊下】 天井・壁・床・玄関ドア・鍵・チャイム・下駄箱・照明器具・郵便受け |
【台所・居間】 天井・壁・床・流し台・戸棚類・換気扇・給湯機器・電気・ガスコンロ ・照明器具・給排水設備 |
【浴室】 天井・壁・床・ドア・風呂釜・浴槽・シャワー・給排水設備・照明 ・換気扇・タオル掛け |
【洗面所】 天井・壁・床・ドア・洗面台・洗濯機置場・給排水設備 ・照明器具・タオル掛け |
【トイレ】 天井・壁・床・ドア・便器・水洗タンク・照明・換気扇・ペーパーホルダー |
【個室】 天井・壁・床・間仕切り・押し入れ・天袋・外回り建具・照明器具 |
【その他】 エアコン・スイッチ・コンセント・バルコニー・物干し金具 テレビ電話端子 |
ということで、この中から、どこまでを掃除(回復)しておけばいいのかをみていきましょう。
原状回復と経年劣化の違い
原状回復と経年劣化の違いは借主負担と貸主負担の違いになります。貸主負担は掃除や買い替えをしなくていいものです。
- フローリングのワックスがけ
- 日照や建物の構造欠陥による雨漏りが原因で色落ちしたフローリングや壁紙
- 家具設置の時の床・カーペットのへこみや設置傷
- 壁に貼ったポスターや絵画の日焼け跡
- 壁などの画びょう、ピンなどの穴(下地ボードの張替えが必要になる程の場合は負担になる可能性が高い)
- 借主の不注意で雨などが吹き込んで色落ちした床や壁
- キャスター付き椅子などの床のキズやへこみ
- カーペットに飲み物等をこぼしたことによるシミやカビ
- 冷蔵庫・洗濯機下のサビ跡
- 壁などの釘穴、ネジ穴(下地ボードの張替えが必要な場合)
- タバコのヤニによるクロスの変色や臭い
- 台所の油汚れ
- 飼育ペットによる柱などの傷や臭い
- 風呂、トイレ、洗面台の水垢やカビ
原状回復(掃除)の方法
先に掃除用具として準備しておくものをまとめておきます。これさえあればどこでもお任せあれ!
重曹・酢・メラミンスポンジ(激落ちくん等)・中性洗剤・酸素系漂白剤 ・除菌用シート(エタノール使用)・歯ブラシ・楊枝・綿棒 ・キッチンペーパー・雑巾・市販のカビ取り剤・ラップ |
重曹スプレー:水500mlと重曹大さじ2
ビネガースプレー:酢を水で3倍に薄めたもの
シミ取り魔法水:酸素系漂白剤小さじ3、重曹小さじ1、中性洗剤3滴 軽く混ぜる(※混ぜすぎない、作ったらすぐ使う)
換気扇
汚れを浮かせてとりますので、放置時間が必要です。掃除に取り掛かる時、放置しておくものは先にやっておき他のことを済ませましょう。
使う物:重曹スプレー・歯ブラシ |
掃除方法
|
浴室
ここで、一番頭をかかえるのがカビです
ここはもう市販のカビ取り剤に頼りましょう。当然ですがゴム手袋と換気は必須です。こちらも放置が必要となりますので、早めにやっておきましょう。
水垢の汚れ
浴室しかり、キッチン、洗面所にある水垢のよごれは二通りためせます。
用意するもの:メラミンスポンジ
使う物:メラミンスポンジ・ビネガースプレー・キッチンペーパー・歯ブラシ |
掃除方法
|
排水溝
これも、キッチンと浴槽にはつきものですが、あのヌルヌルが厄介ですよね
使う物:重曹スプレー・歯ブラシ |
|
サッシ
案外見落としがちですが、ここの掃除ができているとかなりの好印象になるはずです。カビの発生しやすい場所でもあるのでしっかりやっておきましょう。
使う物:歯ブラシ・楊枝・掃除機・重曹スプレー・雑巾・綿棒 |
掃除方法
(歯ブラシに雑巾をまきつけてふきとると溝部分はふき取りやすくなる) |
シミ汚れ
カーペットなどについてしまったシミ取りはこれ
使う物:魔法水・スプーン・水・雑巾 |
掃除方法
|
落書き
お子さんのいる家ではあるあるだったりしますが、メラミンスポンジでこすってしまいがちですが、素材を傷つけてしまう可能性があるので注意です。
使う物:除菌用シート(エタノール入り)・歯ブラシ・歯磨き粉・市販クリーム |
掃除方法
|
まとめ
- 入居時の契約を確かめる(原状回復について)
- どこまで回復(掃除)をしておけばいいかを知る
- 掃除は計画的に先出来るものは先にやる
- 掃除方法は放置時間が必要とするものから手をつける
- 退去時に言い負かされないように毅然たる態度で!
最後の一つが意外とできそうでできない。でも、交わした契約内容や原状回復についてのルールが分かっていれば大丈夫です。
気持よく引越しするために、しっかりと敷金は返してもらい余分なお金を払うことなくスムーズに済ませましょう!
その引っ越し料金、カモられてます(引っ越し料金-40%)
引っ越しをする時に、普通に見積もりを取ると100%割高になります。
僕の場合、普通に見積もりを取って22万だったのが(値段交渉もして)別の方法で見積もりを取ったら14万まで下がりました。
差額8万です。相当下がります。ルンバの上位機種買えちゃいます。
このように一括見積を使って複数の会社から見積もりを取らないと必ず損をします。
なぜなら価格競争が起きないからです。
引っ越し業者同士で競ってもらうことで、引っ越し料金が安くなります。
そして、一社だけに依頼をすると比較する業者がいないので、割高であるということに気が付けません。
「高いけどこんなものなのかな?」とカモられることになります。(僕はずっとこうでした)
これは非常にもったいないです。
一括見積サービスを使うとカモられるのを防げます、そしてさらに安くなります。もちろん無料です。