定価がないため引越し業界では、複数社からの見積もりが当たり前となっていますが、沢山の業者に見積もりをお願いしても、契約するのは1社のみ。ということは残りの業者にはお断りの連絡をしなければならないのです。
訪問見積もりで不潔な人が来た、とか、電卓を使っているのに計算間違ってて不安だ、とか見積もり担当の方に問題がある場合は別ですが、親切丁寧に対応して頂いて、場合によっては記念品までもらって笑顔で去っていった人に、お断りの連絡をするのは辛いものです。
この記事では、引越しに関する様々なシーンに合わせた、大人のマナーとお断りの名台詞を紹介します。この記事を参考にスマートなお断り連絡をして、引越し後の幸せな新生活に向けた第一歩を踏み出しましょう。
①見積もり前にキャンセルする場合
訪問見積もりを数社依頼している場合、3社目でお腹いっぱいになってしまい、4社目以降をキャンセル、ということはよくあります。
実際、私もこれまでの引越しではだいたい3社も見積もりをとれば相場感がわかりこれ以上は下がらんだろうな・・という感覚がつかめることが多かったので、3回目の引越し以降は訪問見積もりは3社まで、と決めていました。
見積もり前のキャンセルは、まだ何もしてくれていないので、お断りシチュエーションの中でも一番ハードルが低いタイミングです。気負いせず、大人のマナーを踏まえた上でお断りの連絡を入れましょう。
・できるだけ早めに
・外的要因を引き合いに
・業者の代表電話番号またはメールアドレスに
連絡を入れるようにしましょう。
見積もり前だからといってじらさずに!早めに連絡をしよう
見積もり前でまだ何もしてもらっていないし、見積もり予定の前日くらいでいいだろう・・と必要以上にじらすのは厳禁です。
見積もり担当者のスケジュールには貴方のお宅への訪問予定があり、別の人からの依頼は断っているのです。なので、お断りの連絡はお早めに。
外的要因で営業トークをスマートにかわす!
嘘も方便、誰かを傷つけないための嘘は嘘ではなく忖度というそうです。
母親が倒れたとか、身内に不幸がとか何かと不吉な嘘を付きたがる人もいますが、引越しに関しては外的要因を持ち出すことで営業トークで食い下がられることもなくスマートに断りを入れられます。
・見積もりの依頼をしてしまった後に気がついたが、会社指定の業者があった。
・引越ししないことになった
出ました、名台詞!「引越ししないことになった」パワーワードきましたね。もうどうしようもないやつです。そこをなんとか、引越ししましょうよ、と言ってくる営業マンはいないでしょう。いたらむしろ友達になりたいです。
見積もり前のキャンセルであれば、訪問に関する人件費がまだ掛かる前なので、そこまで食い下がられる可能性も低いと思われますが、一撃で決めたい場合は「引越ししないことになった」がおすすめです。
プロのトークを甘くみるな!営業マンに直接連絡はおすすめしない
キャンセルの際、担当者に直接連絡するのが手っ取り早いだろうと考える方もいらっしゃると思いますが、相手はトークのプロ、営業マンであることを忘れてはいけません。
電話にしろメールにしろ、持てる限りのテクニックを駆使して貴方を口説いてくるでしょう。
もう心変わりする可能性がないのなら、淡い期待は胸を切り裂くだけ。ドライにビジネスライクにお断りを入れてあげるのが大人のマナーです。代表電話や代表メールであれば受ける側も淡々と処理してくれる場合がほとんどです。
電話かメールかで迷われるかも知れませんが、見積もり依頼に電話で応対してくれた場合は電話で、メールで応対してくれた場合はメールで返すのが大人のマナーです。相手がしてくれたことは同じレベルで返してあげれば失礼にはなりません。
②見積もり後にキャンセルする場合
見積もり前と比較すると、業者側も人が動いた後になるので、当然ハードルは上がります。でも、見積もり段階であれば業者側も断られることは想定していますので、遠慮なくお断りの連絡をしましょう。
・外的要因を引き合いに
・業者の代表電話番号またはメールアドレスに
連絡を入れるようにしましょう。
あれ?デジャブか…と思われたかもしれませんが、基本的には前述の見積もり前のときと同じです。
1点、追加するとすれば、価格交渉をしたい場合です。ただ断りたいのではなく、他社の見積もりを引き合いに出すことでより安い金額を提示してもらいたいという下心がある場合は他社の存在を存分にチラつかせましょう。
価格だけが理由で断る場合は、言うだけ言ってみて!
当然、言うだけ無駄な場合もありますが、言うだけならタダなので価格を理由に断る場合は言ってみてください。
・何社か見積もりをとったけど、もっと安い金額を提示されている
・訪問時の対応が素晴らしかったので是非お願いしたいのだけど価格が!
・ほぼほぼ同じ内容、同じ価格を提示されて迷っている
下心って隠せばいやらしくなりますが、ストレートならもはや純愛ですね。
本当は貴社にたのみたいんだよ、だけどね、のスタンスです。価格だけ調整してくれたら可能性あるんだよ、が伝われば営業マンのハートに火がついて瞬く間に燃え上がるはずです。
この場合は代表電話や代表メールではなく営業マンへ直接連絡のほうが効果が出やすいです。
この手法は価格意外の交渉でも使えます。どこか1点をあげて、ここだけ調整してくれれば、と伝えれば頑張ってくれることが多いです。覚えておきましょう。
ちなみに私は毎回この手法で最高の業者に満足のいくサービスを提供して頂いてます。
③契約後にキャンセルする場合
最もハードルが高く、場合によってはキャンセル料まで発生してしまうのが、契約後のキャンセルです。契約って法律行為にあたるので、それのキャンセルは気軽にやっちゃいけないやつです。それを断る…いわばお断りの最終奥義。
と、凄いテクニックが出そうな言い回しをしておいて恐縮ですが、契約してしまったものをキャンセルするのですから、それなりの事情があるのだと思います。
そこは細工せず、ストレートに事情を伝えてみてください。それが大人のマナーだと思います。
連絡手段はできれば電話、連絡先は営業マンに直接をおすすめします。メールだけで済まそうとしてもおそらく電話がかかってきますし、代表電話番号やメールに連絡しても、営業マンから折返しさせる、と回答されることが考えられます。
また、1点だけ気をつけておいてほしいことがあります。引越しには、国土交通省が管理している「標準引越運送約款」という決まりがあり、そこに、解約手数料又は延期手数料に関する規定があります。
連絡のタイミング | 解約・延期手数料 |
見積書記載の受取日前々日 | 見積もり運賃などの20% |
見積書記載の受取日前日 | 見積もり運賃などの30% |
見積書記載の受取日当日 | 見積もり運賃などの50% |
ポイントは、解約だけではなく、延期でも手数料がかかることと、当日でもキャンセルはできる(お金はかかるけどね)ということです。
延期でも手数料がかかることに驚かれる方もいるかも知れませんが、トラックと人員を抑えているのですから、費用がかかるのは当たり前です。全額とられないだけましだと思いましょう。
まとめ
引越しにまつわるお断りをパターンごとに紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか。いずれにせよ、最低限のマナーはできるだけ早めに、ですね。
[契約前]・できるだけ早めに
・外的要因を引き合いに
・業者の代表電話番号またはメールアドレスに
(価格交渉をする場合は営業マンに直接連絡)
・できるだけ早めに
・お断りに至った理由をストレートに
・営業マンに電話で
この記事が少しでも、皆様のお役に立てば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
その引っ越し料金、カモられてます(引っ越し料金-40%)
引っ越しをする時に、普通に見積もりを取ると100%割高になります。
僕の場合、普通に見積もりを取って22万だったのが(値段交渉もして)別の方法で見積もりを取ったら14万まで下がりました。
差額8万です。相当下がります。ルンバの上位機種買えちゃいます。
このように一括見積を使って複数の会社から見積もりを取らないと必ず損をします。
なぜなら価格競争が起きないからです。
引っ越し業者同士で競ってもらうことで、引っ越し料金が安くなります。
そして、一社だけに依頼をすると比較する業者がいないので、割高であるということに気が付けません。
「高いけどこんなものなのかな?」とカモられることになります。(僕はずっとこうでした)
これは非常にもったいないです。
一括見積サービスを使うとカモられるのを防げます、そしてさらに安くなります。もちろん無料です。
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